2025年7月27日 しかけ絵本をつくろう「ジグザク折りのとびだすしかけ」2日目

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ページ番号4001995  更新日 2025年7月29日

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7月27日は、小学生向けのしかけ絵本づくり講座の2日目。講座の開始時間は13時30分ですが、講師の岡村志満子先生は午前中から準備をして、早く来たい子どもたちのために12時30分から会場に入れるようにしてくれました。ドアを開けると、お昼ごはんを済ませた子どもたちが次々に入ってきました。さっそく前日の作業を続ける子もいれば、先生のサンプルを見て参考にする子もいて、13時30分より前には全員が揃っていたので、定刻に2日目をスタートさせることができました。

この日は絵本の全場面を完成させ、製本をして、片づけて発表会、という少々忙しいスケジュールです。前半は絵本の中面づくりの作業を進めます。自分の好きなキャラクターや動物が飛び出すしかけや、夏らしく海や山の景色が立ち上がるしかけもあります。ジグザグ折りの基本のしかけの他にも、志満子先生がさまざまなタイプのしかけのサンプルを見せてくれたので、いくつかのしかけを組み合わせて複雑な場面に挑戦する子もいました。
志満子先生は、作り終わった場面を順番にめくったりちょっと離れて見たりすると、色が薄い箇所や似た場面が続いてることに気づくこともあるので、自分の作品がもっとよくなるようにさらに手を加えることをすすめました。本としての出来上がりの完成度を高めることにも気を配るように促してくれるのは、さすがデザイナーさんです。
この日も半分ほどで少し休憩を取りました。先生と一緒にちょっと外の空気を吸いに出ると、子どもたちはすっかりリフレッシュできたようです。
休憩後、中面が出来上がった子どもたちが増えてきたので、順次、製本に移りました。各場面の順番と上下に気を付けながら重ね、糊で丁寧に貼り合わせます。志満子先生は、国語と算数の教科書のように右から開く本と左から開く本があることを伝え、自分の絵本を開く向きも考えるように子どもたちに伝えてくれました。表紙と裏表紙になる色紙を選んで糊で貼ったら、あとは本の背を製本テープで留めます。この製本作業は、ページ数の多い子や低学年の子にはちょっと難しかったかもしれません。最後に表紙にタイトルと名前を書き、表紙と裏表紙に絵を描いたり色紙を貼ったりして仕上げました。

15時45分、全員しっかり自分の作品が出来上がりました。子どもたちは手を洗って机の上の片付けです。志満子先生とスタッフは、大急ぎで机をたたんで部屋の中央にスペースをつくり、椅子を出して発表会のために模様替えをしました。
そして16時ぴったりに、家族の方々にお部屋に入ってもらいました。お母さんやお父さんの姿を見ると、ほっとしたような、でもちょっと照れくさいような子どもたちです。最初に作品を手にとって鑑賞会を行いました。飛び出すしかけのある絵本をみて驚く家族に、子どもたちは誇らしそうです。他の参加者の作品も見るのも楽しい時間となりました。おしまいは、ドキドキの発表会です。ひとりひとり、全員の前に出て、自分の絵本を紹介します。緊張しながらも内容や工夫したポイントを説明すると、志満子先生が優しくコメントをくれて、会場からは大きな拍手が起こりました!

今年も素晴らしい力作がそろいましたね。小学生のみなさん、ご参加ありがとうございました。低学年の子にとっては、しかけの仕組みを理解するのも、複数場面を作るのも大変だったと思いますが、慣れない場所で2日間頑張って制作しました。高学年の子たちは物語もしっかり作り、自分なりのアレンジも加えながら、しかけを効果的に使った絵本が出来上がりました。
志満子先生は、この講座のためにたくさん準備をして、2日間にわたり、子どもたちにわかりやすくしかけを説明し、ひとりひとりに丁寧に対応してくださいました。本当にありがとうございました。
夏休みはまだ前半。学んだしかけを使って、お家でもぜひ絵本づくりに挑戦してください。


しかけ絵本講座2日目の様子

しかけ絵本を作る子どもたち

絵本の鑑賞会

絵本の発表会