2025年7月21日 こどもアトリエ etoさん

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ページ番号4001993  更新日 2025年7月25日

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海の日である7月21日、こどもアトリエを実施しました。講師は、絵本作家・イラストレーターであるetoさんです。
etoさんは、イラストレーターとして書籍や児童書の挿画や挿絵、文具のイラストなどを手掛けているほか、絵本作家として『はるとスミレ』(偕成社刊、2022年)を出版しています。2024年には、2冊目の絵本である「La notte del Puff Puff」を出版されました。きのこをテーマとしたこの絵本は、日本の絵本の翻訳出版や日本の作家と共同で新作絵本を出版しているイタリアの出版社kirakira edizioniから刊行されました。本作は、今年のボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアにおいて、The BRAW Amazing Bookshelf(素晴らしい絵本150冊を選出したもの)にも選ばれています。今回のこどもアトリエでは、この新作絵本にちなみ「自分だけのきのこ」をつくります。

最初に、etoさんは「La notte del Puff Puff」を日本語に翻訳したものを読み聞かせしてくれました。邦題は「ぷフォ~・ナイト」。小さくなってしまった女の子・キノちゃんが、きのこの精であるソワソワと一緒に「ぷフォ〜ナイト」のお手伝いをするという物語です。この物語のなかにはさまざまなきのこが出てきます。
読み聞かせのあと、「ぷフォ~ってなんだと思う?」というetoさんの問いかけに「胞子!」と元気よく答えてくれる参加者も。今回は図鑑を持ってきてくれた子もいて、きのこ好きもいる気配です。この絵本の最後のページは、図鑑のようにきのこの紹介や、きのこの仕組みについても描かれています。

そのあと、これから行う制作についてのお話がありました。etoさんは、きのこを作るときのコツを教えてくれます。きのこを作るときは、上の傘の部分と、下の体の部分をつくってくっ付けると、きのこらしくなるとのこと。etoさんは目の前で紙を切って、実演してくれました。そこにあるのは、いつも私たちが食べたりしているものとは、ちょっと違うきのこです。そのきのこがどんな場所に育つのか、どんなきのこなのか…を想像しながら絵を描き足していき、最終的にはきのこに名前をつけて発表します。
今回のために、etoさんはさまざまな紙を持ってきてくれました。千代紙やフリル紙などのほか、絵具やインクなどで色を塗ってetoさん自らつくった紙のきれいさには思わずほれぼれ! その紙から、創作意欲が刺激された人も多くいたようです。

制作が開始になると、大人も子どもも思い思いに紙を探したり、どんなきのこをつくるか考えたり、図鑑をひろげてみたりします。きのこをつくったら、その周りにいる虫や生きもの、草花などを足していく人も。紙をコラージュするだけでなく、色鉛筆やクレヨンなど、さまざまな画材を組み合わせていきます。それぞれ制作時間いっぱいに集中して制作していました。
作品ができたら、最後に胞子をイメージしたポンポンをつけていきます。この色とりどりのポンポンも、etoさんが持ってきてくれました。ひとり3つまで選び、グルーガンで作品に貼っていきます。ポンポンをつけたら、きのこの名前をきめて、壁に貼っていきます。

全員の作品が貼り終わってから、最後の発表の時間です。壁には一面の色とりどりのきのこが!色鮮やかで壮観です。
ひとつひとつの作品について、参加者のみなさんから、どんなきのこを作ったのかを聞いていきます。雨の日だけに生えるきのこや、大きさの違うきょうだいきのこ、おばけやしききのこなど、多種多様で力作ぞろいです。etoさんはそれぞれの作品にコメントしてくれました。他の人がどんなきのこをつくったのかも、みなさん楽しそうに聞いていました。

etoさん、素敵なワークショップをありがとうございました!ぜひおうちでも自分だけのきのこをつくってみてくださいね。


読み聞かせの様子

制作中の様子 青いきのこをつくる


制作中の様子

ポンポンをえらぶ


発表の様子

発表の様子 壁一面のきのこの作品