2026年8月5日 ティーンズ・アトリエ

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ページ番号4002086  更新日 2026年8月9日

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8月5日、ティーンズ・アトリエを開催しました。中高生向けの1日講座で、イラストの描き方やコツ、絵本の作り方についてなどを学びます。講師は、絵本作家のなかむらしんいちろうさんです。なかむらさんは、絵本やイラストのお仕事をしたり、美術大学などで講師もしています。暑い日でしたが、11名の中高生が集まってくれました。

まずは、ふだんなかむらさんがどんなお仕事をしているのかを教えてくれました。絵本のお仕事や、舞台のチラシのイラスト制作など、内容だけでなく技法も多岐にわたります。今回はたくさん原画も持ってきてくださったので、その細やかなイラストをみんな真剣に見ていました。なかむらさんは、もともと水彩やアクリル絵の具、日本画といったアナログの技法を活用して制作されていますが、最近は下絵はデジタルで描くなど、新しい技法にも取り組んでいるそうです。ものによっては受注先の劇団の人やデザイナーとやり取りをしながら、絵を制作していることなどを教えてくれました。

次に、なかむらさんがたくさん用意してくれた、手書きの資料を配布しました。その資料をベースとしつつ、みんなが知りたいことを伝えられるようにしたいということで、参加者に今日の講座でやってみたいこと、知りたいことを紙に書いてもらいました。人や手がうまく書きたい、画材の使い方など、いろいろな希望があったようです。
次にまずは自由に落書きをしてみようとのなかむらさんの声で、それぞれ思い思いの絵を描いていきます。普段から描きなれている参加者が多いのか、みんな夢中になって描いていきます。「今回の講座では嫌いなことはせず好きなことだけやります」というお話のように、そのあとも好きなものを書き出して地図化してみます。こういう自分の好きなところから、作品が生まれていきます。なかむらさんも、お城が好きだそうで、お城を描くお仕事はとても楽しかったことを話してくれました。
今回、参加者の方には、絵本や漫画など、自分な好きな作品を持ってきてもらっていました。それがどのようなキャラクターや舞台設定になっているのか、どんな物語でどんな絵が描かれていくのかを、それぞれ考察していきます。普段自分たちが何気なく受け取っている物語がどのようにできているかを考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

お昼をはさんで、午後は実践的なイラストの描き方のコツを学びます。人の描き方や表情の描き方、手の描き方のコツなどを実際に手を動かしながら学んでいきます。みんな真剣なまなざしです。なかむらさんも参加者の席をまわりながら、コメントをしたり、アドバイスをしてくれます。構図についても、様々なパターンやルールを教えてくれます。イラストを描くとき、どのようにキャラクターを配置したりするかを考えて工夫するだけでも、ぐっと深みが出てきます。
背景の描き方や画材に使い方にもついても、実演しながら説明してくれました。水彩絵の具を使いきれいなグラデーションのつくりかたを教えてくれます。こうしてプロの人が描いているところを目にすることは、なかなかない貴重な機会だったのではと思います。

また、キャラクターのつくりかたや描き方についても教えてくれました。好きなキャラクターがどんなキャラクターなのかを考えてみたり、どんな泣き方や笑い方をするのか、どんな場所で活躍しているのかを考えていくと、そのキャラクターに深みが出ていきます。そしてキャラクターができると、お話もどんどんできていきます。
最後に、簡単なお話作りとして、「おはなしリレー」を全員でやりました。「むかしむかしあるところに〇〇がいました」とそれぞれが紙に書き、それを順々に回していきます。自分のところに戻ってきたときには、おはなしができています!自分が思いもよらないお話が戻ってきたのではないでしょうか。なかむらさんは、そのうちのひとつを借りて、絵にあらわしてもくれました。

この日は10時から16時までという長丁場の講義でしたが、参加者みんな一日熱心にお話を聞いたり、絵を描いたりしていました。それぞれの「好き」をかたちにするためのさまざまなヒントを、なかむらさんが教えてくれたのではないかと思います。なかむらさんは、参加者それぞれに寄り添った、すてきな講座にしてくれていました。
この日きいたお話を振り返ったり、配られた資料をぜひ見返しながら、絵を描きつづけてくれると嬉しいです。

なかむらさん、参加者のみなさん、ありがとうございました!

なかむらさんがご自身の作品を紹介する様子

人物の描き方をホワイトボードも使いながら教える

絵の具でグラデーションを描く

なかむらさんがつくってくれた手書きの資料