2026年9月19日 さっぱり こってり 江戸絵画展 ギャラリートーク

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ページ番号4002101  更新日 2026年9月20日

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館蔵品展「さっぱり こってり 江戸絵画」展も残すところわずかになりました。関連イベントとして、担当学芸員によるギャラリートークの2回目を実施しました。この展示では「さっぱり」「こってり」をキーワードに江戸絵画を楽しみます。

はじめに、作品のどのような点が「さっぱり」「こってり」と感じるのか、比較してご覧頂きました。同じようなモチーフを描いていても、例えば淡くやわらかな「さっぱり」した情緒のある作品と、絵具を厚く塗った「こってり」した写実的な作品では、だいぶ印象が異なります。

展示室は大きく2つに分かれており、「さっぱり」「こってり」それぞれでまとめています。「さっぱり」の展示室では、江戸狩野派の屏風を中心に、広々とした大画面絵画が並びます。江戸幕府の御用絵師をつとめた江戸狩野派の画風は、ゆるぎない安定感があります。モチーフを限り、余白を大きくとったその技量と魅力についてお話しました。「さっぱり」の作風はどなたにも愛されるようで、この展示室にいると落ち着く、という声を頂きました。

一方、「こってり」の展示室は、中国や西洋絵画の影響を受けた洋風画などで埋め尽くされています。極端な遠近感や陰影、細かな線描、背景の表現などを駆使したこれらの作品からは、江戸時代の日本に舶来した画風を取り込み、自らの作品の中で試行錯誤しながら挑む、絵師たちの真摯な姿勢が感じられます。「こってり」の作品は好みが分かれるようですが、和洋中が混ざり合ったようなこの時代独自の魅力が充満しています。

最後に「さっぱり」「こってり」それぞれの要素を持つ江戸の「泥絵」についてお伝えしました。泥絵は、屋敷や橋など江戸という都市のハード面に着目したパノラマのような画面に、広々した青空と米粒のように小さな人々の組み合わせが魅力です。今回は、それらをまとめて展示しています。初めて泥絵を見るという方も多く、興味を持っていただけたようです。

今日もあいにくの雨の中でしたが、多くの方にご参加頂きました。皆さま、ありがとうございました。
展覧会は9月27日(日曜日)までです。
最後の3日間の、25日(金曜日)26日(土曜日)27日(日曜日)は20時まで夜間開館します(2階展示室での物販は、17時で終了です)。
ご来館、お待ちしております。

絵を比較するようす

さっぱり絵画の様子

こってり絵画の様子

江戸の泥絵