2026年10月24日 こどもアトリエ「旅する魔法の絵を作ろう」
10月24日(土曜日)に、美術家のさわせたりさんをお招きして、こどもアトリエを開催しました。たりさんは、絵画や創作絵本の制作を続けていて、造形教室で大人や子どもに作る楽しさを伝える活動もしています。今回のこどもアトリエでは、「旅する魔法の絵」と題して、ちょっとした仕掛けのある絵を制作しました。
まずは、たりさんの創作絵本の読み聞かせから。たんぽぽに乗ったおひめさまが旅をするお話です。やさしいたりさんの声で、あっという間に、子どもも大人もみんな物語の世界に引き込まれていきました。今回のテーマは「旅」。自分や好きなキャラクターが、何に乗って、どこ行きたいか、想像を巡らせながら制作をします。
たりさんは、ご自身の作ったサンプルを手に、 どんな作品を作るのか 説明してくれました。最初はたんぽぽにのったおひめさまだけがいる絵ですが、引き抜くと、おひめさまが月に旅している情景に変わります。仕掛けはとってもシンプル。旅先の絵の上に、主人公を貼った透明シートをかぶせていて、最初は旅先の絵を袋の中に隠していたのです。今回は、不要になったクリアファイルを切り開いたものを透明シートにして、2枚のA3用紙を貼り合わせたものを袋にします。そして、キャラクターや旅先の絵の制作は、たりさんも制作に用いている「コラージュ」の技法を紹介してくれました。そのために、たりさんはたくさんの色紙を手作りしてきてくれました。テーブルいっぱいに並べられた色紙は、トレーシングペーパーに絵具でさまざまな模様や色を付けたもので、ところどころ紙地が見えるところは透けています。この色紙を切ったり、ちぎったり、普通の色紙と重ねたりして、それぞれのキャラクターや風景を作っていくことになりました。
制作が始まると、まずは、手作り色紙を選びに行きました。直感で数枚を選んでいく子もいれば、じっくり吟味して1枚を手にする子もいました。席に戻ると、好きなキャラクターを作ったり、旅先の風景を作ったりしていきます。たりさんの色紙はみんなの創作意欲をかきたててくれて、保護者のみなさんも自分の作品を作り始め、テーブルの上は色紙でいっぱいになっていきました。たりさんは、各テーブルを回って、ひとりひとりに丁寧に声をかけてくれました。
1時間ほどたったところで、透明シートと旅先の絵をテープで貼り合わせます。絵を裏返して、上下を間違えないように、子どもたちは慎重に作業をしていました。2枚の紙を袋状にするのにもテープを使いました。小さな子どもたちには少し難しいので、手伝ってもらいながら進めました。そして、透明シートに主人公を貼って、旅先の絵を袋で隠すと、主人公の背景は真っ白。でも、絵を引き抜くと......いろんなところに旅をしている絵になりました。
最後には発表会。ちょっと恥ずかしい子は、たりさんが紹介してくれました。宇宙に行ったり、海に行ったり、ほかの国に行ったり、たくさんの「旅する魔法の絵」が完成しました。発表会では保護者のみなさんも積極的に自作を披露してれて、楽しいこどもアトリエとなりました。
たりさんも、参加者のみなさんが制作に集中している様子や、思いもかけないアイデアに驚いていたようです。今回も、使ったのは身近な材料ばかりですので、お家でも工夫して作ってみてください。


