2026年8月15日 2027年IBBYアジアパシフィック地域大会開催に向けて
ボローニャ展終盤も連日イベントです。
8月15日は、「IBBYアジアパシフィック地域大会」に関するイベントを開催しました。IBBYは国際的な児童書のための団体です。世界80以上に支部があり、日本のJBBYもそのひとつ。IBBYは2年に一度、偶数年に世界大会を、奇数年に地域大会が行われます。このたび、2027年のアジアパシフィック地域大会が板橋区で行われることになり、大会を主催するJBBYから、会長の宇野和美さんと副会長の高野直子さんにお越しいただき、お話をいただきました。
まずは当館館長の松岡から、これまでの数々のIBBY大会での思い出や、地域大会を招致することになった経緯、選ばれた際のエピソードなどをお話しました。松岡は2010年からIBBYの国際理事を務め、これまでにも大会招致の動きがありましたが、さまざまなことが重なり実現しませんでした。そのようななか、2025年に韓国で行われた地域大会において、2027アジアパシフィック地域大会の板橋開催が決まりました。当館でボローニャ国際絵本原画展を長年開催していることから、板橋区は現在では「絵本のまち」として発信し、絵本を生かしたまちづくりを目指しており、地域大会では会場を提供します。松岡は、当館や板橋区立中央図書館での取り組みや、会場となる板橋区立文化会館のこともご紹介しました。
次に、JBBY会長の宇野さんに登壇いただき、IBBYとJBBYについて、設立の経緯や活動の理念や内容を話をいただきました。IBBYは1953年にドイツのジャーナリスト、イエラ・レップマンが設立し、世界中で子どもの本を通じた国際理解を目指してさまざまな活動を行ってきました。JBBYは、IBBYの日本支部として世界と日本をつなぐ活動と、日本における独自の活動の二つを柱としています。IBBY日本支部としては、「国際アンデルセン賞」をはじめとする賞やコンクールへの日本からの推薦や「チルドレン・イン・クライシス」への協力など、また、日本独自の活動は、子どもの本に関する講演会や講座の開催、推薦する児童書のリスト作成などを行っており、JBBYの具体的な取り組みについても説明してくださいました。
JBBY副会長の高野さんは、8月にカナダのオタワで開催されたIBBY世界大会の報告でした。「互いの声に耳を傾けよう」という大会テーマのもと、多数のプログラムが準備されました。シドニー・スミスやジョン・クラッセンらカナダを代表する絵本作家たちの講演や、2026年の国際アンデルセン賞授賞式などもあったそうです。また、広松由希子さんが国際理事に選ばれるという嬉しいニュースも。もちろんJBBYメンバーは、2027年の地域大会のプロモーションも行ったそうです。世界中から集まる児童書関係者たちが「IBBYフレンズ」となって交流を深める様子を、たくさんの写真ともにお話くださいました。2日前に帰国したばかりという高野さんからの最新レポートでした。
トークの後半は3人で一緒に、2027地域大会について、基調講演のほかラウンドテーブルやポスターセッションといったイベントを考えていること、日本語で講演を聞ける貴重な機会になることなど、予定や課題を話し合いました。最後には会場からも質問をいただきました。
2027年のアジアパシフィック地域大会の内容は決まっていないことも多いのですが、JBBYのメンバーたちが協力して、プログラムや運営方法を鋭意計画中です。大会テーマは「本でつながるとなりの国々」。児童書を通じて多くの国の人たちがつながる機会となりますように。2027年7月10日・11日に開催される「IBBYアジアパシフィック地域大会」をお楽しみに!


