前野小学校(令和3年9月29日訪問)

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ページ番号1035369  更新日 2021年10月4日

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教育長ぶらっと訪問

今日は教育委員会訪問(教育委員会事務局のメンバーが学校を訪問し、指導助言に当たる)で前野小学校に私も行ってきました。前野小学校には7月以来2度目の訪問となります。他の業務があり、1時間弱の訪問でしたが、とても興味深い授業に出合いました。

 

3年生3学級が4つの学習集団に分かれて行う算数の小人数指導の授業(担任3人と算数少人数指導担当教諭1人の4人でそれぞれ指導に当たる)をゆっくり見ることができました。学習内容は、「あまりのある割り算」のあまりの適切な処理のところでした。問題は、「バラの花が23本あります。4本ずつたばにして、花たばを作ります。4本ずつの花たばは、いくつできますか。」でした。23÷4=5あまり3とはなるのですが、答えが分かれました。「5つ」と「6つ」です。その理由として、ある学級の電子黒板に写っていた前の時間に学習した内容が大きく影響していることが分かりました。その問題とは、

「30本のかさを8本ずつかさ立てに入れます。かさ立ては何台いりますか。」です。30÷8=3あまり6。このときおそらく答えが3台と4台に分かれ、あまりの6本をいれるためには、もう1つかさ立てが必要なので4台ということを学んだのでしょう。

ですから、今日の学習でも「あまりの3本」も1つの花たばと考えた子が多かったのではないかと推測しました。実際、初めは多くの子が6つと答えていたのですが、先生が子どもたちにゆさぶりをかけたところ、一人の子が、自分のノートを実物投影機に写して、「3本はあまるのですが、4本ずつのたばは、いくつできますか、と聞いているのだから、4本ずつの束は5つとなります。」と説明すると、何人かの子が「そうか」と答え、まだ何人かの子は、「わからない」と答えていました。この「わからない」と言える雰囲気に私は感激したのですが、次に出てきた子が、「聞かれているのは、4本ずつのたばの数だから・・」とやはり電子黒板に写した自分のノートの図を見せながら「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ。そして残った3本は4本ずつのたばの仲間ではないから、答えは5つです」と説明すると、「なるほど」という声が起きました。

時間差をつけながら4つの教室をのぞきましたが、どの教室でも子どものつまずきとその解決が見られ、とても興味深く授業を参観できました。「あまり」の処理は、算数の数概念と実生活とのドッキングを図る意味で大変興味深い問題だと思います。ちなみに、「83人の人がディズニーランドにバスで行くことになりました。40人乗りのバスは何台必要でしょう。」さて、何台必要でしょう。

 

前野小 算数の授業
算数の少人数授業の様子をじっくり
見ることができました。
前野小 算数の授業2
どのクラスもしっかり授業のめあてが
黒板に示されていました。

前野小 算数の授業3
前の時間に学習した問題が電子黒板に
写してあるクラスもありました。
前野小 算数の授業4
電子黒板に写した自分のノートの図を
見せながら説明している様子です。

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