2022年7月24日 対談「ボローニャ現地報告 コロナ禍とウクライナ危機の中で」

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号4001619  更新日 2022年7月28日

印刷大きな文字で印刷

8月24日(日曜日)に森泉文美さん(本展コーディネーター)と松岡希代子(当館館長)による対談「ボローニャ現地報告 コロナ禍とウクライナ危機の中で」を開催しました。
今年はコロナ以降、初めてイタリアでブックフェアを開催することができました。コロナ禍のイタリアの様子や、ブックフェアのこと、ウクライナ支援についてお話いただきました。

最初に、ヨーロッパで過去に流行したペスト等の疫病について、絵画作品とともにその歴史や文学などをさまざまな視点から教えていただきました。
貿易などのグローバル化の進展が、疫病の流行にも関わっていることがよくわかりました。

そしてコロナ禍のイタリアの様子もお話いただきました。
ロックダウン中は、午後6時頃に皆がバルコニーに出て乾杯したり歌ったりして、少しでも日常を楽しもうとしていたようです。
さらに、「大丈夫 すべてがうまくいく」というメッセージとともに虹を描いたバナーをバルコニーに掲げることが流行しました。
イタリアならではのお話もあった一方で、手作りの料理が流行したことなど、日本との共通点もありました。

また、今年のブックフェアの様子も写真とともに詳細に紹介していただきました。
コロナによって開催できなかった2年間はオンライン上でブックフェアを行い、今まで訪れたことのない人も気軽に楽しむことができました。
その2年間を経て、今年のブックフェアの様子や変化したことともに、ロシアやウクライナへの対応についてもお話いただきました。
ウクライナの子どもたちに絵本を届けるプロジェクトや、ウクライナの絵本を特集したコーナーもブックフェアに設置されたようです。
そして最後に、ウクライナ支援の中で出版された絵本を、森泉さんが翻訳して朗読してくださいました。

現代を生きている誰もが経験したことのない状況に、悩み悲しんだ数年でしたが、それでも過去の歴史から学び、今できることを行動していくイタリアの人々やブックフェアに関わった人たちの姿に、勇気づけられるお話となりました。

森泉さん、ありがとうございました(参加者37名)。

写真1

写真2