2022年11月26日 しかけ絵本講座1日目

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ページ番号4001724  更新日 2022年12月1日

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しかけ絵本の講座を11月26日(土曜日)から3週連続で開催します。2021年に開催した講座に引き続き、講師は絵本作家の吉田稔美さんです。吉田さんは長年ピープショー(のぞきからくり絵本)を制作し、しかけ絵本の収集や研究もしています。

今回のテーマは「大人が出会うしかけ絵本〜2次元から4次元まで〜」ということで、2次元・3次元・4次元のしかけについて3日間に分けてご紹介します。しかけ絵本の実物を見ながら、講義、・実見・制作を組み合わせて、しかけ絵本の歴史やバリエーション、しくみなどを学びます。

 1日目の講座の冒頭では、しかけ絵本の歴史を40分ほどのスライドで講義していただきました。ヨーロッパで18世紀頃からみられるしかけ絵本は、製紙・印刷・加工などの技術とともに発展して、多様な絵本が出版されていきます。一方で、江戸時代のおもちゃ絵にもしかけ絵本に通じるものがあります。

講義の後は、吉田さんがお持ちくださった実物の絵本を手に、2次元のしかけ絵本を中心にご紹介いただきました。フラップやのぞき穴、回転するもの、ジャバラ型など、多彩なしかけが次々に登場し、参加者のみなさんも興味津々でご覧になっていました。シンプルなしかけでも、アイデア次第であっと驚かせてくれたり、笑いを誘ったり、さまざまな展開が見られます。
その後、絵本を手に取って、しかけを動かしたりめくったりする時間をとりました。やはりしかけ絵本は、自分で体験してみることで面白さがわかるものです。古い絵本の復刻版から現代の絵本まで、みなさん熱心に見ていました。
最後の30分ほどで、受講者のみなさんにも制作をしてもらいました。長方形の紙を3分の1ほどのところで折り、閉じたり開いたりすることで、絵の一部が変化します。簡単なしかけですが、短時間でアイデアを練って絵を描くのは大変です。みなさん悩みつつも、とっても楽しい作品を作ってくれたので、最後にはお互いの作品を見せ合いました。たった1ページではありますが実際に自分でも手を動かして制作してみると、これまで以上にしかけ絵本への興味が深まったのではないでしょうか。

次回は3次元のしかけです。吉田さんの詳しい解説と沢山の絵本を、どうぞお楽しみに。

しかけ絵本講座1

しかけ絵本講座2

しかけ絵本講座3

しかけ絵本講座4

しかけ絵本講座5

しかけ絵本講座6

しかけ絵本講座7

しかけ絵本講座8

しかけ絵本講座9

しかけ絵本講座10