2022年7月16日　ゲームデザインに学ぶ絵本作り3日目

7月16日は、3日制の絵本講座「ゲームデザインに学ぶ絵本作り」の最終日。講師はゲームデザイナーで絵本作家のからさわようすけさんです。

2日目に発表された最終課題は、これまでに学んだことを生かしながら、文字のない4場面の絵本を作ることです。1日目・2日目に引き続き、ペンや絵具などは使わずに、色紙を切って、丸・三角・四角を組み合わせて場面を構成することで、形や色が人に与えるイメージを利用して、シンプルな造形要素で伝えることを目指しました。

制作時間は2時間半ほど。参加者のみなさんは、それぞれストーリーを考えてきたようですが、実際に4場面を完成させるのは大変です。最初は迷いながら進めていた人も、だんだんとペースが上がっていきます。からさわさんは一人一人にあわせて具体的なアドバイスをして回っていました。制作終了時間を少し延ばして、ほとんどの人がギリギリまで手を動かしていました。

最後の発表会では、一人ずつ、文字のない4場面をゆっくりと見せてから、ストーリーや工夫した点を述べました。他の参加者の作品を見て、講師からのコメントを聞くのも、こうした講座のだいごみです。構図のおもしろさ、視点の変化、配色へのこだわり、壮大な物語など、作品によって見どころはさまざまですが、想像以上の力作がそろい、からさわさんもすっかり感心していました。

今回は3週連続の講座で、徐々に課題のレベルが上がっていきましたが、参加者のみなさんはとても熱心で、からさわさんも丁寧に説明しながら進めてくれました。今回学んだゲームデザインの中で使われる考え方や手法を、ぜひ今後も制作の中に取り入れてみてください。