2022年9月29日 夏のアトリエ3
「夏のアトリエ」、3日目です。この日の午前中も、若月さんから具体的な絵本作りのお話をいただきました。今日はペク・ヒナさん。2005年にボローニャ展に入選し、アニメーション制作の手法を取り入れた絵本は韓国で大人気となりました。近年ブロンズ新社が長谷川義史さんによる関西弁で日本語版を次々に出版しています。2020年にはアストリッド・リンドグレーン賞を受賞し、世界的にも注目の作家です。彼女の作品はファーストブックではありませんが、3冊の絵本を取り上げて、どんな絵本作りをしているのか、若月さんがなぜほれ込んだのか、ストーリーや制作方法など具体的にお話くださいました。根気よく一人で黙々と作業するペク・ヒナさんの姿に、みなさん引き込まれていました。
ペク・ヒナさんのお話の後は、各自の制作です。今回の講座の課題は、若月さんが用意してくれた束見本を使って絵本のラフスケッチを完成させ、さらに原画を2-3枚描き上げること。3日目ともなると、残り時間が減っていく中、だんだん焦りが出てきます。最初のアイディアの段階で迷っていたり、展開がうまくいかなかったり、納得のいくオチを見つけられなかったり。制作は佳境に入りつつあります。
午後は引き続き、若月さんが参加者の作品ファイルを順番に見てくださいました。
参加者も講師も疲れがたまってくる頃ですが、若月さんはそんなことは全く感じさせません。毎朝颯爽と教室に入ってくる若月さんの明るい声かけに、みなさん励まされているようです。