2022年8月3日・10日 中高生絵本講座

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ページ番号4001698  更新日 2022年8月12日

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8月3日と10日に中高生向けの絵本講座を開催しました。講師は、絵本作家で日本児童教育専門学校専任講師のなかむらしんいちろうさんです。今回は「しんちゃん先生」と呼ばせてもらいました。

講座は2日制(1日目は午後のみ、2日目は午前・午後)ですが、絵本作りはけっこう時間がかかります。ストーリーを準備して、構成を考えて、何枚も何枚も絵を描いて、製本もして… 実は1冊を仕上げるのはとても大変なのです。そこでこの講座では「赤ずきん」の物語を使うことにして、しんちゃん先生がテキストを印刷してきてくれました。さらに、コラージュに使えるモノクロ写真や色紙など沢山の素材も、先生が用意してくれました。すべてを手描きするよりも切って貼ることでスピーディーに制作できますし、いつもと違う制作手法は参加者のみなさんにとっても新鮮だったようです。それでも、「赤ずきん」のお話には意外とたくさんの場面があります。すべての場面を1人で制作するのには時間が足りません。そこで、参加者と先生が手分けして描いて、自分が描かない場面はコピーして共有することにしました。

今回は中学1年生から高校3年生まで幅広い参加者が集まりましたが、みんな絵を描くのが大好きなようで、とっても集中して制作していました。美術館にある「赤ずきん」のさまざまな絵本を参考にしてくれた参加者もいたようです。

2日目のお昼休憩をはさんで、午後2時を目途に各場面の制作は終了。スタッフが人数分をコピーしている間に、それぞれ表紙を描きました。製本作業も、ページ数が多いとちょっと大変なのですが、みんなとても器用に製本していました。ちょうど4時の終了時間には、全員が1冊ずつ完成しました!
今回作った絵本の中には、自分が描いた場面(原画)とほかの参加者が描いた場面(コピー)が混在しています。描き方も技法もそれぞれです。1人で制作するのとは違って、みんなが集まって制作するワークショップならではの面白さも体験してもらえたのではないでしょうか。2日制のイベントでしたが、お休みする子もなく、暑い中、板橋区立美術館まで通ってきてくれました。参加者のみなさん、しんちゃん先生、どうもありがとうございました。

 

 

講座風景1

講座風景2


講座風景3

講座風景4