2022年12月25日 三浦太郎さん×広松由希子さんトークイベント

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号4001734  更新日 2022年12月27日

印刷大きな文字で印刷

クリスマスの12月25日には、三浦太郎さんと絵本研究家の広松由希子さんをお招きして、「三浦太郎さんと絵本のこと」と題してトークイベントを開催しました。
広松さんは今回のトークのまえに、改めて三浦さんの絵本を読み込んでこられたそうで、三浦さんとお話をしながら1冊1冊丁寧にご紹介くださいました。

まずは海外で出版された作品から始まりました。最初に取り上げた絵本は、2002年にスペインで出版された「わたしの最初の8万語」。多数のアーティストが各々の好きな言葉を絵で紹介する絵本ですが、三浦さんが選んだのは、「馬鹿」という言葉。その理由を掘り下げながら、トークが進んでいきました。
イタリアから出版された「Ton」「道具」「工事現場」「ワークマンステンシル」についても、1冊ずつ見どころを解説してくださり、三浦さんからも、たくさんの制作秘話を引き出してくださいました。これらの作品には古いロシア絵本の影響が見られますが、そこから、三浦さんの絵本全体に見られる特徴も指摘されました。

日本の絵本では「くっついた」「おしり」などの絵本を取り上げて、広松さんが読み返して気づいたことや感心したポイントなどをお話くださいました。また、たくさんの出版社と仕事をしている三浦さんですが、出版社によって絵本の傾向が異なることや、多様なスタイルで作品を生み出し続ける制作姿勢にも話は及びました。
トークの終盤は「ちいさなおうさま」の三部作の紹介となりました。このシリーズは、独特な色あいや多数のコラージュなど、三浦さんのこだわりが詰め込まれています。「おうさまのこどもたち」の細かな描き込みには広松さんも驚いたようで、1場面を見ているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
ほかにも、「Je suis...」「バスがきました」「ジャングルジムをつくろう!」「みち」「ぞうちゃんとねずみちゃん」など、たくさんの絵本が話題に上り、お二人の話は尽きませんでした。

広松さんとのお話で、改めて三浦さんの絵本の魅力に気づいた人も多かったのではないでしょうか。三浦さんのファンの方々にとっては、クリスマスの贈り物のような素敵なトークとなりましたね。三浦さん、広松さん、参加者のみなさん、ありがとうございました。

トークイベント1

トークイベント2