板橋第五中学校(令和6年11月19日訪問)

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ページ番号1055440  更新日 2024年12月10日

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教育長訪問記

 11月19日(火曜日)板橋第五中学校を訪問しました。教育長の「ぶらっと訪問」です。

 太田校長に案内されて全学級の授業を拝見しましたが、本校の特徴は指定の服装ではないということです。写真のようにジャージの生徒もいれば私服の生徒もいます。このことが原因で学校が荒れているということも全くなく、整然とした雰囲気で授業が行われていました。もはや1980年代の荒れていた学校で生徒に対して沢山の校則により規制をかけていた時代とは全く異なる、という印象を持ちました。

写真:授業の様子
生徒の服装はさまざま

 服装に限らず校則も最低限のものしかなく、生徒は自分で考えて行動することが促されるとのことです。大人から見て不都合なことがあった場合でも、先生たちは叱りつけるのではなく、対話をしていかに行動するのかを生徒と一緒に考えるのだそうです。学校が落ち着いていて、どこか素朴な感じを受けたのは、生徒と先生の信頼関係が基盤にあるからだと思いました。


写真:教室
普通教室と教科センター教室の併用型


 また、全校生徒数が少ないこともあり、異学年の交流も多々あるそうです。教科センター方式(注1)を採用していることもあり、生徒は授業ごとに教室を移動しますので、必然的に異学年の生徒が廊下ですれ違うことになります。以前運動会も視察しましたが、全校生徒が学年の枠を超えてダンスを楽しみながら踊っている姿が印象に残っています。

写真:ごっちゃんルーム
ごっちゃんルーム

 写真の「ごっちゃんルーム」は教室に入らない(入れない)生徒向けに、校内別室の居場所として活用している部屋です(注2)。学習するもよし、休憩するもよし、給食だけ「ごっちゃんルーム」で食べるのもよしとなっているそうです。明るい雰囲気で入りやすそうですし、仕切られた空間も用意されていることから、多様な生徒のニーズに応えられるように工夫されていました。


写真:教師への「ありがとう」のパネル
教師の日(10月5日)に「ありがとう」

 訪問の最後に、廊下に掲示された模造紙が目にとまりました。教師の日(10月5日)に生徒たちが作成したのだそうです。「ありがとう」だけでなく「大好き」という付箋も結構沢山あって嬉しいですねとは校長・副校長の弁です。生徒と先生の信頼関係を強く感じる、象徴的な作品でした。

 本校の取り組み、特に生徒指導に関する方針(生徒を信頼して任せる、考えさせる)は、私が本年3月まで2年間校長を勤めた中学校(私学、長野県佐久穂町内)とも似ており、私が目指す学校像と合致していましたので、太田校長と理想の学校像についての話で盛り上がりました。


写真:太田校長と
太田校長と

(記・長沼豊教育長)


(注1)教科センター方式とは、音楽室、家庭科室など技能系の教科の特別教室だけでなく、国語や数学、英語などの教科でも当該教科の拠点となる教室(教科センター)があり、生徒は各々の教室に移動して授業を受ける形態。大学生が毎時間、教室を移動して授業を受けるのと似ている。建築段階からこの方式を採用しているのは区内では赤塚第二中学校、中台中学校、上板橋第二中学校です。

(注2)校内別室の居場所は、現在区内の全中学校に設置している。小学校も一部を除き全ての学校で設置している。全国の学校でも不登校の児童生徒など、多様なニーズへの対応策として注目されている。

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電話:03-3579-2603 ファクス:03-3579-4214
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