常盤台小学校(令和6年12月2日訪問)
教育長訪問記
12月2日(月曜日)常盤台小学校を訪問しました。教育長による「ぶらっと訪問」になります。
当日は齋藤校長に案内されて各学年3学級のうち1学級の授業を見学しましたが、学校要覧に「歴史と伝統を継承 品格ある校風」とあるように、児童が落ち着いた雰囲気の中で学んでいる様子が伝わってきました。

本校は令和6・7年度東京都教育委員会体育健康教育推進校、令和6年度東京都小学校体育研究会研究推薦校として、保健や体育の学習の実践的な研究をしています。私が訪問した前の週に公開研究会があったばかりで、その研究主題は「自ら学び続ける力を、仲間と共に身に付けていく体育学習 学びの連続性をめざす授業づくりを通して」でした。この主題のとおり協働的な学びが随所で行われていました。
人工芝がきれいな校庭で行われていた体育の授業(写真)では、対戦型のボール競技でしたが、児童がチームごとにタブレット端末を使って作戦を確認してから対戦に臨んでいました。国のGIGAスクール構想により端末の貸与が始まってからかなり経ちますが、このように効果的に活用することが当たり前になってきています。

社会科の授業では、対話型AIが搭載された最新のアプリを使って授業が行われていました。授業の終末の振り返りの場面で、各自がその授業で学んだことを整理して端末に書き込むと、それに対してチャット形式で助言してくれます。例えば、児童が単に理解できましたとしか書かないと、具体的に何がどのように理解できましたかと聞いてくれます。それを読んで、児童はより具体的に学びの成果を記入できるようになるというわけです。対話は1回ではなく2、3回やりましょうと先生から指示がありますので、よくまとまった学習のまとめが完成することになります。しかも、全ての児童の記入内容は教室前方の電子黒板に映されていますので、先生がそれを見ながら個々の記入内容や進捗状況を把握し、全体に共有・紹介もしていました。この方法は授業の中盤でも活用されていましたので、児童と先生の対話で進んでいく双方向型の授業になっていました。
このような充実した授業が行われるようになったことから、一人一台端末を活用した授業については、「導入して使う時期」から「より効果的に活用する時期」に移ったと言えます。

授業見学後は、放課後対策事業である「あいキッズ」(注1)の様子も、事業者の方に案内していただき見学しました。事業者のスタッフが児童の希望を聞き取りながら、主体性を生かした、楽しい放課後活動を実践してくれていました。生き生きと取り組む児童の姿が印象的でした。

本校は全体的に落ち着いた環境で、児童が生き生き、伸び伸びと学ぶ学校です。児童が楽しみながら運動できるように工夫された体育の授業や、端末を効果的に活用した授業など、今後の教育実践も楽しみとなっています。
(記・長沼豊教育長)
(注1)あいキッズとは、放課後子ども教室推進事業と放課後児童健全育成事業を校内交流型として運営する放課後対策事業で、区内の全区立小学校(51校)で実施している。名称は板橋のイニシャルであるI(あい)をとって「板橋の子ども」を表している。
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