板橋第一小学校(令和7年3月25日訪問)
教育長訪問記
3月25日(火曜日)板橋第一小学校を訪問しました。板橋区を代表して卒業証書授与式に参列するためです。前日に東京は桜の開花宣言があり、温かな気候のもとで式典が行われました。
荻久保校長に案内され、昨年の秋に創立150周年記念式典が行われた体育館に入ると、清々しい雰囲気を感じました。

学事報告の後、90名の卒業生が校長先生から卒業証書を授与されました。入学してから6年間、立派に成長された姿が印象に残りました。
校長の式辞の後、私からは坂本区長と教育委員会からの告辞を読み上げました。教科書にも掲載されている谷川俊太郎さんの「春に」という詩を引用して、新しい環境や出会いの中で感じる戸惑いやささやかな喜びが大切であるという内容です。
本校では式典を終えた後に門出の言葉などを披露するというスタイルでした。卒業生の門出の言葉は全員が事前に録画し編集したもので、1年生の頃の思い出から始まり、各種の行事での取り組み、コロナ禍の大変な時期のこと、一人一台端末が渡されたこと、縦割り班で頑張ったこと、榛名移動教室や日光移動教室のことなど多種多様な内容でした。結びには仲間や教職員、地域の皆さん、保護者への感謝の言葉、中学生になる抱負なども述べられ、参列した保護者も温かいまなざしで見入っていました。

その後、卒業生と、在校生代表の5年生が向き合って行う合唱があり、クライマックスを迎え、卒業生退場となりましたが、中には涙を拭う姿も見られました。素敵な思い出を胸に旅立っていく卒業生、新しい環境で中学校生活を送る子どもたちに、私の座右の銘「夢を大切に」を贈ります。
私は3年前の令和4年度末まで大学の教育学科の教授をしていましたが、その学科に今からちょうど10年前に入学してきたのが、本校の6年生の担任の先生の一人です。入学から4年間真面目に学ばれて、ちょうど私が学科主任をしている時に卒業されましたので、大学の卒業証書を私が手渡しました。不思議なご縁ですが、教師として立派に成長され、本日卒業生を送り出している姿を拝見し、私にとっては二重の喜びとなりました。初任から6年間育ててくれた本校の教職員や地域の皆さん、保護者の皆さん、そして子どもたちに感謝申し上げます。
教育という営みは、このように世代を超えて次々と受け継いでいくものと言えます。本校の卒業生の中から、将来板橋区の学校の先生になる方が出てくるかもしれません。
(記・長沼豊教育長)
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