成増ヶ丘小学校(令和6年12月11日訪問)

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ページ番号1055684  更新日 2024年12月19日

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教育長訪問記

 12月11日(水曜日)成増ヶ丘小学校を訪問しました。学校整備月間にかかる学校訪問に同行する形です。教育委員会の職員が整備状況の確認をしているあいだ、髙野校長に案内されて校内を見学させていただきました。

 本校では「自己決定」をキーワードに教育を進めていました。児童が自分で考え、学習内容や方法を決めることができる授業で、児童が「自走できる」授業を目指しているそうです。これはまさに私が推奨している「授業スタンダードSタイプ」の授業です。Self(自己)とSelect(選択)のSで、児童生徒が学習内容や方法、ペースやタイミングなどを自己選択、自己調整、自己決定できる授業です。

写真:「なりおか丸だより」で「自己決定」の場面がある授業を紹介
「なりおか丸だより」で「自己決定」の場面がある授業を紹介

 以下に、髙野校長が発行している「なりおか丸だより」から抜粋してみます。

 6年生社会科の自己調整学習では、児童が自分で調べ方、まとめ方、進め方などを決めます。教科書をじっくり読む子、スライドに教科書の内容をまとめる子、端末でクイズ問題を作った後参加者を募りクイズ大会を開催する子、進んでいる子に教えてもらう子、床にマットを敷いて仲間同士でまとめていく子などです。

 6年生算数科の「教室内習熟度別自己調整学習」では「先生と一緒に黒板でコース」「自分のペースでもくもくコース」が選べるようになっています。同じ教室内に2つのコースの児童が混在して同時並行で授業が行われます。

 1年生道徳の自己決定を促す学習としては、授業の最後に自己の生活を振り返る場面で、先生が「今から自分の心をのぞいて考えるのだけど、書きたい人と話したい人がいると思うので、どちらにするか選んでください」と言って児童に選択させる実践があります。


写真:本校の特徴的な空間
本校の特徴的な空間


 これらの学習では、児童が自己決定、自己調整することで、主体的に学ぶ(学びのオーナーシップをもつ)ことになるため、自主性・主体性を育み、自律的な態度を養うことができるのではないかと思います。

 また、習熟度別学習というと別教室に分かれて行うのが通例ですが、上記の6年生算数科の方法は同一教室内で展開しています。児童の自己調整を授業の主軸に据えれば可能になってくる点がポイントだと思います。今後ますます個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実が重視されますが、この方法も参考になります。

写真:タブレット端末で漢字の練習をしている様子
タブレット端末で漢字の練習

 隣接している赤塚第二中学校との連携も深めていて、6年生が赤二中に行って学ぶ時間や、逆に赤二中の生徒が本校の補習教室にリトルティーチャーとして来てくれる時間をつくるなど工夫しているとのことです。


(記・長沼豊教育長)


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