天津わかしお学校(令和7年3月20日訪問)
教育長訪問記
3月20日(木祝)天津わかしお学校を訪問しました。本校への訪問は運動会に続き2回目になりますが、今回は第58回卒業証書・修了証授与式に板橋区を代表して参列しました。今年度は6年生14名の卒業です。本校の特徴は、卒業生に卒業証書を授与するだけでなく、3年生、4年生、5年生に一年間の学習課程の修了証を授与することで、そのため全校児童全員(今年度は卒業生を含め35名)が式典に参列し、お祝いをします。

当日は穏やかなお天気で、山中校長に案内されて式典会場である体育館に入ると、緊張感がありつつも、温かなぬくもりが感じられる雰囲気がありました。日頃から寮での生活を含め、個に応じた指導・支援が充実しているからでしょう。
卒業証書の授与では、ひとり一人氏名が呼ばれると、檀上の右側で返事をし、自分が天津わかしお学校で頑張ったことと中学校生活の抱負を大きな声で発表したあと、檀上中央の校長先生の方に向かいます。そのたびに会場の皆さんが拍手で称えるという形式で、温かい空気に包まれた式典でした。
式典のクライマックスは「門出のことば」。卒業生だけでなく在校生も一緒に発表します。堂々としていて立派でした。また、お隣の子をさりげなくサポートする児童の姿もあって素敵でした。門出の歌は「変わらないもの」、そして私の好きな卒業式の定番ソング「旅立ちの日に」。私も一緒に歌いました。そして卒業生が退場する際は、在校生が「天津のうた」を歌っての送り出し。このような感動的なフィナーレで式典は幕を閉じました。
本校の児童ひとり一人に寄り添った、きめ細やかな教育の成果が十分に発揮された卒業式でした。これだけの成果を発表するためには先生方の計画的な指導助言が必要と思い、廊下で児童に聞いてみましたが、この日のために沢山練習したとのことでした。学校行事で児童生徒は格段に成長します。

鴨川市教育委員会の鈴木教育長など、来賓の皆様に挨拶をした後、校舎の玄関を出ましたら、目の前には温かな陽射しを浴びた太平洋が広がっていました。まるで卒業生を祝福してくれているみたいな、穏やかな波でした。これから大海原に向けて出航する「天津っ子」の卒業生に幸多かれ。私の座右の銘「夢を大切に」を贈ります。
(記・長沼豊教育長)
備考)天津わかしお学校とは
本校は、ぜん息、肥満、偏食、虚弱などの健康改善を目的とする病弱特別支援学校です。区内の小学校と同じ学習をしながら、「自立活動」などの時間を通して、健康を回復していきます。また、寄宿舎が併設されており、子どもたちは区内の親元を離れ、集団生活をしながら学校に通います。(天津わかしお学校ホームページより)
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