赤塚小学校(令和6年12月11日訪問)
教育長訪問記
12月11日(水曜日)赤塚小学校を訪問しました。学校整備月間にかかる学校訪問に同行する形です。教育委員会の職員が整備状況の確認をしているあいだ、吉川校長に案内されて校内を見学させていただきました。
本校は創立133年で、教育目標(目指す子ども像)は「あしたにむかって かしこく つよく かがやこう」です。頭文字をとると「あかつか」になります。

本校は地域の農業まつりに6年生のマーチングバンドが出演することになっていて、児童にとって農業まつりに参加することは、とても名誉なこととしてとらえられているとのことです。そのため、約一年前の今から、次の6年生の、つまり5年生のオーディション(誰がどの楽器を演奏するかを決める)が始まったそうです。ちなみに3年生にも宝船引きという大役があり、毎年抽選が行われるほど人気のようです。
地域の人が温かいのですとは校長先生の談。これからも農業まつりに参加して地域の皆さんと一緒に盛り上げる学校としてPRしていきたいと語られました。学校の目の前で開催される農業まつりを誇りに思って毎年取り組んでいます。まさに「教育の板橋」(注1)で掲げる「地域とともにある学校」です。

当日は見ることができませんでしたが、1年生の生活科では、3単位時間を授業の区切りとして、自己調整型の授業を行ったとのことです。これは1時間完結型ではなく、3時間の授業のゴールを児童に示し、児童は自分で計画を練って取り組んでいくものです。うまく進行しない場合は、自分自身で見直して進めていったそうです。児童の主体性を育む良い取り組みだと思います。児童が自分の計画した内容を、自分のペースで、自分の考えた方法を選択して取り組むやり方で、これは今後の多様な学びを推進するための授業のタイプになります。私が「授業革新Ver.2」として「授業スタンダードS」と呼ぶもので、Sは自己(Self)、選択(Select)のSです。本校の授業は、1年生でもやり方を工夫すれば、このSタイプの授業はできるということを証明してくれています。ぜひ次回訪問した際は見てみたいと思います。

写真は栄養士が廊下に掲示したもので、ある絵本に登場する食事を再現した給食メニューのようです。楽しい企画ですね。栄養士さんの熱意が伝わってきます。私が3月まで校長をしていた学校(長野県内、私学)の給食でも取り組んでいた方法ですので、懐かしくなりました。ちなみにそれはジブリ作品に登場する食事でした。
全体として温かい空気が感じられる学校でした。
(記・長沼豊教育長)
(注1)「教育の板橋」とは中川修一前教育長(任期:平成27年7月から令和6年7月)が掲げた教育環境ゴール像。教育委員会が発行する教育広報のタイトルにもなっている。
◆板橋の子どもたちが、「学校に行きたい、学校で学ぶのが楽しい、学校には仲の良い友達が何人かいる」と笑顔あふれる
◆保護者が、「我が子を板橋の学校に通わせてよかった」と思える
◆地域の方が、「〇〇学校は、私たちの誇れる学校」と胸を張れる
◆区民誰もが、「いつでも、どこでも、ライフステージに応じて学べる」と喜ぶ
それぞれが真にそう思える教育環境が整備された町、それが「教育の板橋」のゴールであるとまとめ、それをめざすと就任時に宣言した。
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