板橋第四小学校(令和6年12月5日訪問)

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ページ番号1055593  更新日 2024年12月11日

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教育長訪問記

 12月5日(木曜日)板橋第四小学校を訪問しました。教育長による「ぶらっと訪問」になります。

 本校の特長の一つは、令和6年度から総合的な学習の時間に「よんちゃんタイム」を取り入れたことです。これは3年生から6年生が学年の枠を超え、教科の枠を超え、児童が自分の興味・関心に沿って探究する時間で、7月から9月に実践したそうです。児童が自分で課題を見つけ学習計画を立てるところから始まり、報告会を含めると20時間の大単元で、そのねらいは自己調整力や主体的に学ぶ力を育てることです。異学年混合でのグループ学習となることから、自然な形で児童同士の学び合いが起きたそうです。

 これは私が重視し推奨している異学年交流を含めた学びが、特別活動だけでなく総合的な学習の時間でも可能なことを実証してくれていますので、嬉しくなりました。

写真:2年生の道徳の授業の様子
2年生の道徳の授業

 また、それを一歩進めて、家庭での学習も自己調整力や主体的に学ぶ力を育てたいと考え、10月中旬から2年生以上の学年では一日ごとに一律に出す宿題はやめたそうです。その週に取り組むべき課題は出すものの、それを学習する時間、場所、内容は児童が自分で考える形ということです。つまり、いつ何をやるのかは児童が自分で考えて計画を立て取り組みます。丸付けも基本的には児童が自身で行うスタイルです。そして週の終わりには、家庭学習の取り組みを自分で評価・振り返りを行って、より自分にあった学習内容や学習方法を考えさせるようにしているとのことです。

 これは私が授業スタンダードのSタイプと呼んで推奨している授業スタイルの宿題版と言えます(Sは自己SelfのS、選択SelectのS)。


写真:3年生の総合的な学習の時間の授業の様子
3年生の総合的な学習の時間の授業
写真:まゆから糸をとる様子
まゆから糸を


 このような新しいスタイルに挑戦されているのは堀内校長の明確なビジョンとリーダーシップによるところが大きいですが、それを具体的な実践として確実に取り組んでいる先生方にも敬意を表したいと思います。私が教育実践で大切にしたい3つのC(Challenge、Catch、Create)(挑む、つかむ、創る)が全て入っている取り組みと思います。

 現在、本校の教育目標を改定すべくプロジェクトチームを立ち上げ、アンケートも実施しているとのことですが、3つの案のどれにも「幸せ」という言葉が入っていることに気付きました。私が教育長に着任して「教育は人が幸せに生きるためにある」と色々なところでお伝えしてきましたので、この点も嬉しく思います。どの案になるのか楽しみです。

写真:堀内校長と
堀内校長と

 児童アンケートの「『よんちゃんタイム』では自分の知りたいことを見つけて、すすんで調べることができた」という回答は「とてもそう思う」が66.4%、「そう思う」が24.6%、合計91.0%だったそうです。

 また、単元内自由進度学習(私がSタイプと呼ぶ学習形態)を総合的な学習の時間や宿題だけでなく、教科学習にも広げる予定だそうで、既に5名の先生が実践中とのことです。本校の新しい取り組みに目が離せなくなりました。また訪問したいと思います。




(記・長沼豊教育長)


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