2024年3月7日・8日 小学生鑑賞教室

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ページ番号4001861  更新日 2024年3月8日

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3月7日と8日、区内の下赤塚小学校五年生と二年生が「シュルレアリスムと日本」展に来てくれました。

作品に描かれているものをじっくりと観察し、皆さんが見つけたことや感じたことをお話してもらいました。

こちらは、浅原清隆「多感な地上」です。沢山のハイヒールや顔だけ出した女の子、空飛ぶ鳥…
自転車や正面を向いた犬といった、小さく描かれている部分まで気づくほど作品と向き合いました。
右の方のハイヒールから黒いものが出ていますが、これについては、
けむり、犬、チョコレート、灰、髪の毛、カビなど、様々な意見が飛び出しました。
作者の浅原清隆は、犬と散歩中、道端に白いハイヒールが片方落ちているのを見たことがあるそうです。
この絵にはその経験が反映されているのかもしれません。

「多感な地上」をみているところ

次に、靉光「眼のある風景」を鑑賞しました。
こちらをじっと見つめるような目に、思わず「怖い」という声があがりましたが、
目をとりまくかたまりについては、
トカゲやヘビ、ゾウ、サイ、ウマ、イルカ、魚…と生き物の姿にも見えてきたり、
鼻の孔らしきものを発見して盛り上がりました。
それぞれの意見にも関心を寄せてうなずきあい、また首を少し傾げて作品を見ても面白いという発見もありました。

「眼のある風景」をみているところ

こちらは伊藤久三郎「振子」です。
振り子のある時計に波が打ち寄せる、この作品もまた不思議な光景です。
たくましそうな男の人がいる、シャボン玉が飛んでいる、黄色い葉っぱがある、など元気に手を上げて教えてくれました。
また、この時計を見て「針のさす場所がみんな違うよ」「世界のいろいろな国の時間かな」という意見もありました。

振子を見ているところ

どの作品も、答えは一つではないので、皆さん自由な発想で考えてくれました。
他の作品にも興味津々でもう少し時間がほしかった様子、
4月14日(日曜日)まで開催中なので、ぜひまた遊びにきてほしいと思います。

(5年生94人先生8人、2年生83人先生8人)