2024年9月10日 シュルレアリスムとアブストラクト・アート 小学校鑑賞教室

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ページ番号4001912  更新日 2024年9月14日

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本日は板橋区内の小学校5年生が「シュルレアリスムとアブストラクト・アート」展を見に来てくれました。

約1時間の滞在時間にたくさんの作品を楽しんでもらえるよう、最初に2グループに分かれて3つの作品を対話を交えて鑑賞しました。

ひとつめは板橋区前野町に暮らした画家、寺田政明の《夜(眠れる丘)》です。

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縦が125センチ、横は178センチもある作品です。

まずはじっくり見てもらって、何が描かれているのかを挙げてみました。
茶一色の作品に見えますが、よく観察してみるとがいこつ、植物などが隠れてるのを見つけてくれました。
岩が恐竜みたいに見える、ピクミンのような生き物を見つけた、などといろいろな発見があります。

もしも作品から音が聞こえてくるなら?という質問にはシーンとして何も聞こえない、ガサガサ、ざわざわとしている、などとそれぞれの意見をお話ししてくれました。

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抽象的な作品、池ノ内篤人の《ナイス・モーニング》もみんなで見ました。

ワニがいる、キュウリが描かれているのではないか?という意見もあれば、海の波みたいにみえる、赤いところは鳥居でここは神社なのではないか?などと、さまざまに想像が膨らんでいきます。

 


 

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戦後の作品も見ました。吉仲太造の《生きものH》にも、さまざまなものが描かれています。

足、目玉のようなもの、ゲームのコントローラー、かっぱ巻き、植物のツルなど、いろんなものが見つかりました。
「足」はわかりやすいけれども、そのほかのものはいろんなものに見えてきます。

この絵の中で何が起こっているのだろう?と尋ねたところ、いろんな生き物が集まってきている、誰かが生き物を作る工場なのではないか?など、見つけたものを繋げていろいろな想像が広がりました。

自由鑑賞の時間もお友だちと描かれているものや感想を話し合いながら展示室をまわってくれました。
みんなそれぞれにお気に入りの1点をみつけてくれたようでした。
時間が足りなかったという声もあり、あっという間の1時間。
また美術館に絵を見に来てくださいね。