2024年7月12日 夏のアトリエ4日目

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ページ番号4001894  更新日 2024年7月13日

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グスティさんの夏のアトリエ4日目です。朝はもちろん7つの方向への感謝とあいさつから。参加者たちにとっても制作前の習慣になりました。

この日は、インクルージョンがテーマのこのアトリエならではの課題に取り組みました。世界にたくさんあるさまざまな症候群のなかから、各参加者が無作為に4つの症候群を選び、各症候群について4場面の蛇腹絵本にして紹介するというものです。1場面目には症候群の名称、2場面目には科学的な説明、3,4場面目にはそれらをイラストレーションで表します。世界中には本当にたくさんの症候群があり、たった一人しか持っていない症候群もいるほどであり、それによって困難を余儀なくされている人たちがいるとグスティさんは話し、この課題に向き合うように言いました。そうしたことを想像しながらみなさんは作業に入っていきました。が、この日もやっぱりグスティさんはギターを手に歌いだし、みんなも一緒に歌って音楽からパワーをもらってから、課題に取り組みました。

グスティさんは毎日12時30分にはしっかりお昼休憩を呼び掛けてくれます。ランチの時間もグスティさんや仲間たちとのコミュニケーションの大事な機会です。

症候群についての課題は午後も続きましたが、お昼過ぎにはグスティさんがスライドを見せながら、これまでの歴史のなかで障がい者の人たちがどのように扱われてきたのかという説明をしてくれました。その最後には、ひとりの子どもの絵を見せて「これは何の絵?」と聞きました。「子ども」とみんなが答えると、次に車いすに乗っている子どもの絵を見せて「これは?」と聞きました。ちょっと迷いながらもみんなが「子ども」と答えると、「そう!」と言って、すべての人はひとりの人間であり、障がい者なのではない、と言いました。

その後も制作は続き、午後4時過ぎに4日目のアトリエが終了しました。終わり際にグスティさんは最終日の課題として、1日で12見開きの絵本を1冊作ることを予告しました。みんなが戸惑っていると、絶対にできることを保証すると言って、「ガンバレー!」と力強く言い残していったグスティさんでした。(グスティさんはとっても耳がいいようで、ときどき森泉さんが言った日本語を上手に真似しています)

この日は4時以降も多くの参加者が残って課題を続けていました。そのうちに部屋に戻ってきたグスティさんに、みんなは最終日の課題について詳しく聞こうと集まってきました。グスティさんは、紙にペンで絵本の台割表を書き、表紙、見返し、扉、本文12見開きの構造について説明してくれましたが、詳しく聞けば聞くほど、できるのだろうかという不安がみなさんの頭によぎっていったようですが、グスティさんのワークショップならきっとできるでしょう!

イベント風景1

イベント風景2

イベント風景3

イベント風景5

イベント風景4