2024年3月10日 こどもアトリエ「空き箱でくす玉をつくろう」

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ページ番号4001863  更新日 2024年3月13日

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3月10日に「こどもアトリエ」を開催しました。講師は絵本作家でデザイナーのまえだよしゆきさんです。まえださんは2019年にボローニャ国際絵本原画展に入選し、翌年には入選作品をもとにした絵本「さんかくおさかなかくれんぼ」(フレーベル館、2020年)を出版しました。

今回は、「くす玉」をつくるワークショップです。お祝いのときにパカっと開けるくす玉は、テレビやアニメではよく見かけますが、自分で開いたり作ったりすることは、あまりないかもしれません。でも、材料は身近なものばかり。まえださんが試作を重ねて作り方を考えてくれました。くす玉の本体には、ビスケットやお菓子の空き箱を利用します。上の面をベリベリっと開けるタイプで、ふたの差込口がある箱です。スーパーなどでもよく見かけるものなので、美術館スタッフが集めたり、参加者に持ち寄ってもらったりしました。

くす玉の作り方はちょっと難しそうですが、まえださんが準備してくれたとってもわかりやすいプリントを見つつ、丁寧に説明してもらいながら進めました。まず、箱を逆さまにして、持ち手と引き手の紐を付けます。次に、垂れ幕を作ります。消しゴムと、ちいさな鈴を取り付けてから、「おめでとう」「ありがとう」などのメッセージを書いて、箱の中に貼り付けます。これで、くす玉の基本の形が出来上がりました。

そのあとは、箱の周囲や中を自由にデコレーションをします。持参したお気に入りのシールやマスキングテープで箱を飾る子や、いろんな端切れの入った箱の中からおもしろい紙を見つけて貼る子、箱の内側に絵を描く子もいました。垂れ幕だけでなくリボンや毛糸を箱の中にたくさん仕込んだり、小さなモンスターやプレゼントなどが出てくるような仕掛けを考えたり、いろんな工夫に驚かされます。箱に耳やしっぽを付けて動物のくす玉にした子たちもいました。

最後にはみんなの前で発表です。その前に、引き手の紐を引っ張って、うまく開くかどうかテストもしてもらいました。発表会は、まえださんが準備してくれた赤いマットの上で一人ひとりがくす玉を開いて見せてくれました。パカっとひらくと、鈴の音とともに、垂れ幕や飾りも下りてきて、とっても華やかです。一生懸命に制作をしたあとに、自分の作品を見てもらったり、他の参加者たちの作品を見るのもたのしいひと時でした。中には、「そつえんおめでとう」という垂れ幕が出てくるくす玉もありました。お祝いなども多くなる3月の時期にぴったりのくす玉づくりでしたね。
まえださん、たのしいワークショップをありがとうございました。

くすだまづくり1

くすだまづくり2

くすだまづくり3

くすだまづくり4