2024年9月21日 シュルレアリスムとアブストラクト・アート 美術講座

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ページ番号4001915  更新日 2024年9月21日

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今回は「館蔵品展について」と題して「シュルレアリスムとアブストラクト・アート」展、美術講座を開催しました。

板橋区立美術館ではシュルレアリスムに影響を受けた絵画作品を多数所蔵しています。

開催中の展覧会でもご紹介している、シュルレアリスムに関心を持っていた寺田政明、古沢岩美の作品を開館直後から収集し始めたことに加え、1985年に「東京モンパルナスとシュールレアリズム」展を開催したことが、板橋のシュルレアリスムコレクションの充実につながりました。

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担当学芸員より「シュルレアリスムとアブストラクト・アート」展がどのようなコンセプトで、どのような経緯でできあがったのかをお話ししました。

展示の作り方は人それぞれですが、担当者は今回、「シュルレアリスムと日本」展では紹介しきれなかった作品をもっと魅せたいと考えて展示を構成しました。

シュルレアリスムとアブストラクト・アートは西洋では全く違う発想でうまれたものですが、日本には同時期に注目され、影響を受けた作品が生まれています。

今回、メインビジュアルに使った小牧源太郎の《ラディオラリア》は、まさにシュルレアリスムと抽象の両方に対する関心から生まれた作品ではないかと担当者は考えています。

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館蔵品展ができるまでについてお話しした後は、今回のために作成したワークシートを使って参加者のみなさんに現在の展示作品から5点を選んでもらい、小さな展覧会を考えるというワークショップを行いました。

作品をじっくり見て、気になったところをメモし、それらを組み合わせるという作業は普段の美術鑑賞とは異なる体験だったと思います。展示室では参加者のみなさんが熱心にメモをとり、作品に向き合われていました。

他館などから作品を借用する企画展に比べると、比較的地味な館蔵品展ですが、それだけに担当者の普段の研究や遊び心にもあふれた仕掛けが隠されていたりもします。

ご参加のみなさま、短い時間でしたがお付き合いいただきありがとうございました。

(参加者 16名)