2024年5月25日 洋風画という風展ギャラリートーク

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ページ番号4001883  更新日 2024年5月30日

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5月25日(土曜日)に「歸空庵コレクションによる 洋風画という風ー近世絵画に根づいたエキゾチズムー」展のギャラリートークを開催しました。
当館に寄託されている歸空庵コレクションの選りすぐりの作品73点を通じて、洋風画という一風変わった絵画についてお話します。

 

洋風画の様子

近世の日本人が描いた西洋風の絵画、というのが洋風画です。
ヨーロッパ式の遠近法や陰影法は、日本美術に大きな影響を与えました。
洋風画に秀でた絵師の中でも、特に知名度が高いのが司馬江漢。
このたび、新規で寄託された司馬江漢によるこちらの屏風の、手慣れた筆遣いや構図の取り方などは、
江漢らしいエッセンスに満ちています。

 

秋田蘭画

一方、こちらの屏風は広渡湖秀による、世界の国の人々を描き分けた屏風です。12面に、基本的に男女2人ずつが描かれています。
海の向こうの世界について情報が限られる中、洋風画の中には「知りたい、見たい」という人々の率直な思いを代弁するかのような、このような作例も伝わっています。

世界の人々の屏風

洋風画と一口で言っても、西洋の表現を忠実に取り入れようとした作品から、異国の人物をおおらかに表したものまで、どの作品もそれぞれに魅力的で実に個性豊かです。

ご参加いただきありがとうございました。
「洋風画という風」展は、6月16日(日曜日)まで開催します。ご来館お待ちしております。

(参加者24名)