2024年7月6日 トークイベント「ボローニャ展入選者に聞く」

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ページ番号4001889  更新日 2024年7月7日

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2024ボローニャ展は火曜日からスタートし、7月6日(土曜日)が初めての週末となり、たくさんのお客様にお越しいただきました。そんななか、今年の入選者にお話をうかがうトークイベントを開催しました。
ボローニャ展は、18歳以上のだれもが応募できる展覧会です。子どもの本のために制作した5枚一組のイラストレーションであれば、出版されているかどうかは問いません。近年は世界中から3000名を超える応募があり、4-5名の審査員たちは選考に数か月をかけ、とてもハイレベルなコンクールとなります。2024年のボローニャ展には、世界中から3520名もの応募があり、厳正な審査を経て78名が入選となりました。当館の展覧会ではそれらの作品すべてを展示しています。日本からは4名のみなさんが入選となり、トークイベントには、小野寺美帆さん、矢部雅子さん、松井あやかさんの3名がお越しくださいました。

まず最初にみなさんのこれまでの活動と、入選作品についてうかがいました。すると、これまでの経歴も、絵本との出会いも、みなさんまったくちがうことが分かりました。子どものころから絵本が好きだった方もいれば、自身が子育てをするなかで絵本の魅力に気づいたという方もいました。入選作品も三人三様。ストーリーや作品の背景、そしてなぜその技法を使ったのかといったことををうかがうと、それぞれのアーティストたちが自分にしかできない表現を模索しながら生み出した作品であることが分かります。
トークの後半では、ボローニャで開催されるブックフェアに実際に足を運んだ3人のみなさんに、行こうと思った理由や、具体的な準備や、現地での活動、その感想などをうかがいました。1月下旬の入選の発表から、ブックフェアが開催される4月初旬まで、2か月ちょっと。その間に、行こうという決断をして、さらに海外旅行のための手配だけでなく、ブックフェアでの売り込みのための準備も大変な仕事です。でもその間に、自分のこれまでを振り合えってみたり、入選したイラストレーターたちと連絡を取り合ったり、忙しい中でも素敵な時間があったそうです。現地では3人のみなさんはすっか打ち解けた仲間同士になっていました。編集者との打ち合わせや、海外のイラストレーターたちとの出会いから得るものも大きかったようですし、ブックフェアのとってもウェルカムな雰囲気について語ってくださった方もいました。みなさんが口々に、「行ってよかった!」「また行きたい!」とおっしゃっていて、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアはが絵本の作り手の方々にとってそのような場所であるということは、何よりもうれしいことでした。

2024ボローニャ展に応募したすべてのイラストレーターと4名の審査員に感謝するとともに、入選者したみなさまには心からのお祝いを申し上げます。これからのみなさんのご活躍をたのしみにしています。

ボローニャ展もボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアも、絵本を作りたいと思っている方々にとってはとてもオープンなコンクールであり、場所です。日本で開催している展覧会を見て、自分もやってみたいなと思った方は、ぜひ挑戦してみてください。

会場風景1

会場風景2


講演会1