2016年8月7日 夏のアトリエから生まれた絵本作家たち

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ページ番号4000899  更新日 2020年1月28日

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「夏のアトリエ」は、ボローニャ展恒例のイラストレーター向けのワークショップです。毎年夏の5日間、アーティストや編集者が講師となり、約20名の参加者が集まります。8月6日には、2006年のポール・コックスのアトリエから今年で10年となったのを記念して、”ポール組”有志のみなさんに再結集してもらい、トークイベントを開催しました。

トークは、石川志保さんの司会進行で、まず夏のアトリエやポール・コックスの仕事について説明いただき、ポールからのビデオメッセージを披露していただきました。ポールにとっても夏のアトリエが特別なものであったそうで、10年前の熱い5日間が思い出されました。

写真:イベントの様子1

写真:イベントの様子2


写真:イベントの様子3

写真:イベントの様子4


その後、石川志保さん、渋谷純子さん、内田早苗さん、渡邊千夏さん、岡村志満子さんが、それぞれ、夏のアトリエの経験とご自身の作品や活動について具体的にお話しくださいました。受講当時は出版歴のない方が多かったのですが、現在では5人とも国内や海外で絵本を出版して活躍していらっしゃいます。絵本を作るまでにはさまざまな困難や悩みもあったようですが、5日間でいくつもの課題に向き合やったこと、ポールの思考に触れたこと、そして素晴らしい仲間を得たことが、制作を続ける上での大きな励みになったと語ってくださいました。
最後には、トーク中には登壇されなかった方も含めて15人の“ポール組”のみなさんに前に出てもらい、現在の仕事や、夏のアトリエの思い出、そこで得たことについて、お話しいただきました。

写真:イベントの様子5

写真:イベントの様子6


ポール・コックスのワークショップの機会に偶然集まった、キャリアも年齢も目指すところも異なるみなさんが、大切な仲間となり、励まし合って10年間制作を続けてきた姿を見せてくださいました。それは、当館としても大変嬉しいことです。ありがとうございました。(聴講約50名)

美術館入り口付近から講演会場までの壁には、カード型の絵をつなげてゆくポール組による2007年の作品が貼りだされ、会場の中では、トークの前後に参加型のワークショップも行われました。来場者に描いてもらった絵をつなげて貼って、大きな作品や長い作品が出来上がるというもの。一人ひとりの絵をつなげてゆくことで、ストーリー性を感じさせたり、思わぬ効果を生み出したりするという、ポール組らしい発想です。

写真:ワークショップの様子1

写真:ワークショップの様子2


写真:ワークショップの様子3

写真:ワークショップの様子4


会場の周囲には、各自のポートフォリオや絵本や作品などが並べられ、1日かぎりではありますが、まるでグループ展会場のようになりました。

みなさんのこれからのますますの活躍を期待しています。
なおポール組10周年のサイトで、それぞれの活動を紹介しています。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。