2016年7月7日 夏のアトリエ3日目
夏のアトリエ3日目。今日も一つの課題に向かっての制作です。
3つ目の課題は、絵巻物のような幅30センチの長さ約2メートルの紙に描くというもの。1日目・2日目の課題のようにめくったり折ったりして転換する場面を考えるエクササイズとは異なり、紙の長さをうまく生かした絵を描くことになります。
三浦さんがイタリアで最初に出版した『Ton』は、実はダミー本の段階ではジャバラ絵本だったそうで、実物を見せてくださいました。ページをめくって見るのもおもしろいのですが、さまざまな重さを表す絵が横にずらりと並んでいるのも壮観です。
今日も3時からの発表に向けて、長くて白い画面を前に悩んだり、スケッチブックにアイデアを描いたり、下書き用の紙を切ったり、3日目の作業が始まりました。
そして、今日もお昼すぎにはみんなで展示室へ。昨日に引き続き、ボローニャ展を三浦さんや参加者と一緒に見ました。仲間とともに、一つの作品をさまざまな視点から捉えられるのも、夏のアトリエならではの刺激ですね。
3時、発表の時間です。長いモチーフを描いた人、時間経過を長い画面に表した人、異時同図のように物語を表現した人、コンセプチュアルな作品に仕上げた人、グラフィカルな絵で視覚的なおもしろさを追求した人・・・長い画面を生かしながら、自身の関心やスタイルに落とし込んでくれました。
今回は画面が大きいということもあり、最後まで完成しなかった人もいますが、みなさん自分のコンセプトや、実体験など、作品にまつわるさまざまなことを話しながら発表してくれました。三浦さんも自身の感想やアドバイスをどんどんお話くださいます。制作と発表を繰り返すことで、課題に取り組む姿勢にも変化が出てきたように思います。
明日はいよいよ最後の課題です。すでにアトリエで鍛えられて瞬発力がついている参加者もいるようです。猛暑に負けずに、4日目も頑張ってください。
このページに関するお問い合わせ
板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。