2016年2月17日 『子供之友』原画展まであと3日!

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号4000987  更新日 2020年1月28日

印刷大きな文字で印刷

『子供之友』の初期を支えた北澤楽天よりも、若い世代の画家も紹介しましょう。
村山知義は、1920年代の前衛美術運動をリードしたことで有名ですが、同時期に『子供之友』においてもめざましい活躍をしています。関東大震災から約半年、1924年3月号の表紙原画には、モダンな髪型と服装の女の子が、ポケットに手を突っ込んで立っています。あどけない仕草や表情を見せることはなく、力強い眼差しが印象的です。その背景は色面や直線で分割され、文字が縦横斜めに配置され、同時代の美術動向に呼応した画面構成となっています。『子供之友』創刊から10年、画家たちの個性も様々ですが、この間の社会や美術における変化も感じさせる作品です。

作品
村山知義 表紙原画 1924年3月号 婦人之友社所蔵

村山は、ファッションの面でも最先端を走り、当時は自らもおかっぱ頭にしていましたほどです。村山が『子供之友』に描いた子どもたちのファッションも、本展の見どころのひとつと言えるでしょう。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。