2016年7月10日 三浦太郎さん講演会

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ページ番号4000917  更新日 2020年1月28日

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今年ボローニャ展が開催50回を迎えたのを記念して、歴代の審査員による連続講演会を開催します。初回の本日は、今年の審査員を努めた三浦太郎さんにお越しいただきました。講演会は、当館副館長の松岡がお相手となり、対談形式で進められました。

写真:講演会の様子


三浦さんは、板橋でご覧になったボローニャ展をきっかけに絵本作家としての道を歩み始めたということもあり、当館にとっても特別な作家さんです。今日のお話は、ご自身がボローニャ展に応募していた時代のことから始まりました。初入選を機に初めてボローニャのブックフェアを訪れ、2年後の2度目の入選時にボローニャでスイスやイタリアの出版社との出会いがあり、初めての絵本を出すことになりました。その後も海外での出版や日本での出版を重ね、人気絵本作家として活躍されています。
そして、今年の審査のお話へ。ボローニャ展は、毎年国籍の異なる5人の審査員が一緒にボローニャに集まって選考します。この5人は毎年入れ替わり、イラストレーターやアーティスト、編集者、評論家やイラストレーションの先生など、多方面の専門家たちで構成されます。毎年、3日間の審査では、単なる多数決ではなく、議論しながら選考を進めてゆきます。三浦さんもいくつか図版を挙げながら、今年の審査について詳しくお話くださいました。

その後、お話はご自身の新しい活動に移ってゆきました。三浦さんは今年の春、イタリアに数日滞在して大きな作品を5点を作りました。それらは2013年に出版された『ワークマンステンシル』の頃から考えていたアイデアだそうで、絵本にとどまることなく、制作の幅を広げていらっしゃる様子をお話くださいました。最後には、昨日まで開催していた「夏のアトリエ」のこともご紹介いただきました。

三浦さんが今年の審査員の立場として再びこの展覧会に関わることになったというのは、ボローニャ展が新しい作家と出版社の出会いの場となっていることを象徴しているようでもあります。さらに、さまざまな出会いが新たな制作へとつながっているのも、またボローニャらしいように思います。(聴講約60名)
講演会終了後にはサイン会となりました。絵本によって違う絵を描いてくださるので、みなさん大喜びです。

なお、ボローニャ展会期中の下記の期間、三浦さんの個展が開催されます。春にイタリアで行ったワークショップをきかっけにした、三浦さんの新たな作品を見られる機会です。どうぞお楽しみに!

ピンポイントギャラリー(青山)

三浦太郎展 紙の彫刻 『PAPER CITY』

2016年8月1日~6日
電話:03-3409-8268

写真:PAPER CITYイメージ

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。