2016年5月15日 館蔵品展 絵画・時代の窓 1920s-1950s ギャラリートーク

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ページ番号4000951  更新日 2020年1月28日

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昨日は「館蔵品展 絵画・時代の窓 1920s-1950s」のギャラリートークを行いました(参加者約31人)。

写真:ギャラリートークの様子


第1展示室、1930年代の作品のコーナーです。
当館では、1930年代の日本におけるシュルレアリスム絵画を多く所蔵しています。
シュルレアリスムは1924年、フランスの詩人であるアンドレ・ブルトンのシュルレアリスム宣言により、芸術運動として世界的に広まりました。
日本でも、画家のマックス・エルンスト(1891〜1976)やサルバドール・ダリ(1904〜1989)などが美術雑誌で特集され、当時の画家たちは雑誌や洋書から多く学びました。
このコーナーでは多様なシュルレアリスム絵画をご紹介しています。

写真:展示作品


例えば、難波架空像(香久三)《地方行政官A氏の像》では、太鼓、太鼓をたたく手、冠、湯たんぽなどさまざまなモチーフが描かれています。
難波は公務員として働きながら絵を制作していました。
彼自身の言葉によると、この作品はそのときの上司をモデルとし、当時の神がかり内閣を揶揄したそうです。
太鼓は太鼓持ち(人にへつらって機嫌をとる)を表し、神職が神事のときに被る冠、御神木にかかる紙垂も描かれています。

このほかにも、古代ギリシャ風の作品や、社会をうつしたものなどから、画家たちが試行錯誤しながら自由にシュルレアリスム絵画を制作していたことがわかります。

ギャラリートークは残すところ5月28日(土曜日)のみとなりました。
担当学芸員の解説とともに作品への理解を深めてみてはいかがでしょうか?

また、6月4日(土曜日)午後2時からは、三重県立美術館館長の速水豊氏による記念講演会「戦前期の絵画と文学」を行います。
当館1階講義室にて、申込不要、聴講無料、先着100名です。当日会場へ直接お集まりください。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。