2016年6月5日 速水豊先生講演「戦前期の絵画と文学」

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ページ番号4000942  更新日 2020年1月28日

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現在開催中の「絵画・時代の窓 1920s-1950s」展の会期も6月19日(日曜日)までとなりました。

昨日は記念講演会が開催され「戦前期の絵画と文学」と題して速水豊先生(三重県立美術館館長)にご講演いただきました。

昭和文学研究において文芸評論家の平野謙が論じた「三派鼎立」(プロレタリア文学、モダニズム文学、既成リアリズム文学)を出発点に、その図式を同時代の美術にあてはめて、プロレタリア美術、モダニズムからシュルレアリスム絵画、既成画壇といったカテゴリーに分類できるようです。
1930年前後に大きな盛り上がりを見せたプロレタリア芸術運動や、モダニズムの流れから出た心理主義的な傾向やシュルレアリスム的な傾向は、文学と絵画表現の中にほぼ同時に現れています。
『文芸戦線』『文学』といった1920〜30年代に柳瀬正夢や福沢一郎などの画家が手がけた雑誌や書籍の装幀をご紹介いただき、また《コムソモルカ》や《ヴィナスと少年》といった展示中の作品も結びつけてお話いただきました。

ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

(聴講約45名)

写真:講演会の様子

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〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
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