2016年3月8日 講演会『子供之友』の画家たち

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ページ番号4000977  更新日 2020年1月28日

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3月6日には、刈谷市美術館の松本育子さんにお越し頂き、「『子供之友』の画家たち」と題して現在開催中の展覧会について講演会を開催しました。

婦人之友社『子供之友』原画展は、松本さんが中心になって企画してくださいました。パワフルさと緻密さを持ち合わせる松本さんは、内藤ルネ展、宇野亜喜良展、井上洋介展など、数々の展覧会を手掛けてこられました。今回の展覧会も、松本さんの熱意と婦人之友社のご協力のおかげで実現したものです。なお、刈谷市美術館での開催は、来年の春を予定しています。

さて、講演会では、創刊号(1914年4月号)、震災記念号(1923年10月号)、1924年3月号の3冊を中心に、創刊から休刊する1943年までの表紙も通覧しながら、『子供之友』における画家たちの活躍についてじっくりお話いただきました。
今回の展覧会の調査で浮かび上がってきたことの一つは、『子供之友』で活躍した画家たちは、バトンタッチして徐々に世代交代していきましたが、どの時期においても、グラフィック力の高い画家たちが活躍していたことだそうです。画家たちが、タブローを描くときとは異なり、印刷というプロセスを経て発表されることを念頭に制作した跡が、原画から見て取れるとおっしゃっていました。また、『子供之友』の雑誌としての魅力を検証するためにも、画家や絵の面からだけでなく、作家や編集といった多面的な視点でとらえることも今後の課題としたいと締めくくられました。

写真:講演会の様子1


写真:講演会の様子2


(撮影:大柳陽一)

講演会の日は、日中はお天気に恵まれ、多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました(聴講約80人)。
今週は、お天気が崩れたり寒さがぶり返すこともありそうですが、美術館前の公園の梅は、見ごろを迎えています。展覧会もそろそろ中盤。みなさまのご来館をおまちしております。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
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