2016年4月26日 1950年代の美術資料より きぬこすり絵

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ページ番号4000960  更新日 2020年1月28日

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「絵画・時代の窓」展、担当者です。

今回の展示では絵画と共に時代を語る資料を展示しています。

今日、ご紹介したいのは1950年代の美術資料のひとつとしてご紹介している「きぬこすり絵」。

これは、1950年代、特に朝鮮戦争中に日本に滞在した米兵向けのお土産としてセミオーダーで作られていたもの。
きぬこすり絵、きぬこすり、などと呼ばれていました。
画家の方の回想などで名前を見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
多くは海を渡ってしまったと思われますが、偶然残っていたものを展示いたしました。
きぬこすり、と言うものの、触ってみたところ、絹、、、というよりは、合成繊維のような感じです。

写真:展示の様子


独特の描きかたで兵士や家族の顔が描かれています。

「日本らしさ」を演出するためでしょうか?ちゃんと軸装もされているのです。

作品にサインはなく、識別番号のようなものが書き込まれたものもあります。
1950年代、復興期の日本で画家たちが生きるために描いた、時代を表す資料のひとつです。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。