2016年6月12日 日本の近代美術を行って見る 第1回目

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ページ番号4000939  更新日 2020年1月28日

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今年度の鑑賞講座は、当館の近代美術コレクションや作家にまつわる場所に実際に「行って見る」ことで、作品やその時代を体感していただきます。
昨日は第1回目「画家とアトリエ 池袋モンパルナスを中心に」というテーマで当館学芸員によるレクチャーを行いました。

写真:レクチャーの様子


諸説ありますが、「池袋モンパルナス」の名は詩人の小熊秀雄が広めたといわれています。

池袋モンパルナスに夜が来た
学生、無頼漢、芸術家が
街にでてくる
彼女のために
神経をつかへ
あまり、太くもなく
細くもない
在り合せの神経を―
小熊秀雄 「池袋風景」『セルパン』1939年より

この詩から、戦前の1939年における池袋モンパルナスの喧噪やざわつきを感じられます。
ほかにも、当時の池袋の写真やアトリエの風景・平面図から池袋モンパルナスの様子をお伝えしました。
例えば、アトリエには北向きの天窓や大きな搬出入口といった共通点が挙げられます。
天窓を北向きにすることは、アトリエに入る日の光が一日中あまり変わらないため、画家にとっては重要です。
次回からは実際に福沢一郎、中村彝、佐伯祐三のアトリエへ行って見て、その様子を体感していただきます。

昨日はレクチャーの後にオプションとしてギャラリートークも行いました。

写真:ギャラリートークの様子


現在の「館蔵品展 絵画・時代の窓1920s-1950s」展も残り一週間となりました。
新しく寄贈された作品なども展示していますので、まだご覧になっていない方はぜひ!

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。